月別アーカイブ: 7月 2010

期日前投票所 業務編。

期日前投票前半。
選挙公報は公示後に作られるので、
みなさんお手元に届くのは、約1週間後。
なので、投票者はまばら。1日200〜300人くらい。
とてもヒマです。
この間に各ポジションをローテーションしながら
業務に慣れておきます。
受付係、名簿対象係、投票用紙交付係が2箇所。
名簿対象係はパソコンで行うので好き嫌いはありますが
どのポジションが楽というのはさほどないです。
まあ全般に接客なので、喋りが苦手だと辛いですね。

期日前投票後半。
選挙公報が出たこともあって、
投票者数も倍に増えます。
人員も一人増員。中盤で人員整理をします。
中には、目や身体が不自由な方もいるので、
補助者二人がついて「代理投票」が行われます。
その他にも「点字投票」や「不在者投票」など、
徐々に忙しくなっていきます。

期日前投票残り2日目。
投票者はさらに倍増。1000人に迫る勢いです。
人が途切れることがなくなります。
こんなときに限って、困った系の人もやってきます。
説得に職員を一人とられて大変です。

最終日。
時に波のように投票者が押し寄せます。
投票所内は大混雑。
中盤での人員整理の隙をついて、
投票記載台で未記入の宣誓書に候補者を書こうとしている人や
選挙区の用紙を持って比例代表のブースへ行ってしまう人、
そもそも行政に不満を持っていて説明を聞かない人・・・
終わってみれば、前日の倍、2000人を越えてました。
へとへとです。

そもそもこの期日前投票、一般投票の例外の制度なので
投票所が各自治体に1、2カ所しかなく
大勢の人をさばけるキャパは無いです。
今回の期日前の投票者数は前回の参院選の12%増。
このまま増え続けるようなら、
仕組みをもっと変える必要がありそうです。

今回このお手伝いをして、多くの人と接し、
投票という短い時間の中にも様々な人間模様をみることが出来ました。
ここには書けませんが、見ていてつらい場面もありました。
虎穴に入らずんば、虎児を得ず。
また、いい経験が出来たと思います!

次は何をやろうかな・・・

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期日前投票所 身分証明編。

2010年参議院選。
公示された翌日から投票日の前日までの16日間、
投票日当日に一定の事由に該当するため投票に行けない人の
ために投票を受け付ける「期日前投票」があります。
投票日当日との違いは、受付で「請求書兼宣誓書」を
記入する必要があります。
内容は、住所、氏名、生年月日、選挙当日に
投票に行けない理由、日付です。
記入内容にウソ偽りがないという宣誓書になるのですが、
理由については、確かめようがないのでホントかどうかは
わかりません・・・

ということで!
今回は期日前投票の投票所のお手伝いをしてきました。

やってまず気づいた事は、身分証明などの本人確認がない事です。
(注:自治体によっては必要なところもあります)
選挙人名簿と受付で記入してもらった「請求書兼宣誓書」と
照らし合わせて登録されていれば投票できます。
入場整理券は、単に受付作業を円滑に行うためのもので、
身分の証明にはなりません。
だから、無くしても忘れても投票できます。
なので、住所、氏名、生年月日を知っていて
性別、年相応に見えれば成り済ましていても見抜くことは
できません・・・
ただし、明らかにおかしい場合は、
身分証明書の提示を求めることになります。

では、成り済ましされていて、投票に行くと投票済みになっていたら・・・
これもまた、投票できるんです。
この場合「仮投票」と言って、本人である旨の宣誓書を
記入することで基本OKです。
このときも、強制的な身分証明書の提示はありません。
ただ、投票用紙は封筒に入れられ、投票箱に入れられます。

どちらも有効票。
ちょっと腑に落ちませんね。

選挙のハガキの盗難や、成り済ましの問題もあり、
身分証明書はいらないのかと、
中央選挙管理委員会に問い合わせたところ、
「必要です」ではなく「お持ちください」とのことです。
この微妙なニュアンス、わかりますか?
選挙はあくまでも「国民の良心にゆだねる」
という事なのでしょう。

選挙は政治家を選ぶのと同時に、
国民も試されている気がします。

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